内閣府認定品(認定番号:A-007)
株式会社TCI社(大阪府大阪市淀川区)の製品は、令和4年12月20日に国土交通省より公布された「送迎用バスの置き去り防止を支援する安全装のガイドライン」に記載の、降車時確認式の装置として安全基準の仕様に基づいており、内閣府からも認定(認定番号:A-007)されています。
- 降車時確認式装置として補助金対象商品
- 国交省ガイドラインの安全基準に基づいた製品設計
- 降車時確認式(押しボタン式)のシステム
車内置き去り防止システムSOS-0006は、エンジン停止後一定時間以内に車両後方に設置している下車確認ボタンを押下しないと、車外スピーカーが鳴り響くというシステムであり、車内の目視による確認を促し、車内確認を習慣化させるシステムです。
また、万が一置き去りにあった場合、車内から車外へSOSを発信する非常用ボタンも設けており、置き去り防止をサポートします。
- エンジンを停止(キーの位置がACC,STOP,OFF,LOCK)にすると運転席付近に設置の本体ユニットより車内アナウンスが流れます。
- 車内を見回りながら、車両後方の下車確認ボタン(赤)を押すと、車内アナウンスが止まります。
- エンジン停止後より5分以内に下車確認ボタン(赤)を押さないと、車外スピーカーより大音量アラーム(約110dB)が周囲に流れます。
- ②の確認後、万が一こどもがバスに置き去りにされた場合、非常用ボタン(黄)を押すと、大音量アラームが周囲に流れます。
装置の仕組みと特徴
降車時確認式&非常用スイッチ
- エンジンOFFでアナウンス
- 5分以内に後方ボタンを押さないと警告音
- 安心の非常用ボタン付き
- 車両のエンジンがOFFになった後、車内後方への移動を促すアナウンスが流れます。
※「席に人がいないか確認し、後方ボタンを押して下さい。」 - 車両のエンジンをOFFにした後、5分間連続でアナウンスが流れます。
5分以内に、車両後方の下車確認ボタンを押さないと大音量のアラームで後方への移動を促します。 - 下車確認ボタンを押し、システムを解除した後、万が一の見落としで車内に取り残されたとしても、簡単に押せる非常用ボタンで、大音量アラームを鳴らすことができます。
※車外向けスピーカーは通常ボンネット裏へ設置します。 - エンジン始動時に音声が流れるので、故障時にすぐに気が付くことが可能。
車内の温度変化に備えた耐久性
夏季、冬季の車内の温度変化に備え、当製品の耐久温度は「-30℃~85℃」となっております。
また、車室内に取り付ける製品ですが、防水規格IP54を取得しています。バスの乗員が幼児などの子どもである場合を想定し、いたずらで装置を舐めてしまうことを考慮しています。
KC認証も取得済み
KC認証とは、韓国の電波法、電気通信基本法、電気用品安全管理法、品質管理および工業製品安全管理法に基づき、それぞれの対象製品に対して適合性が検証されたことを認めたものです。
当製品は、アメリカや韓国など、すでに置き去り防止の安全装置が義務化されている国と同じレベル方式の、品質基準をクリアしています
子どもがいたずらできない位置に設置
バスの乗員が幼児などの子どもである場合を想定し、いたずらで「下車確認ボタン(赤)」を押してしまわないよう、送迎バスなどの車両では、比較的高い位置に設置します。
商品構成
- 本体(コントロール)
- 下車確認スイッチ(赤ボタン)
- 非常スイッチ(黄ボタン)
- 外部スピーカー(サイレン)
- 電源ケーブル
- 確認スイッチケーブル
- 非常スイッチケーブル
製品の仕様
本体(コントロールボックス)
動作電圧 | DC 12V~24V |
最大消費電力 | システムON:約20mA/12V、約15mA/24V |
安全モード:約120mA/12V、約60mA/24V | |
非常モード:約800mA/12V、約550mA/24V | |
動作温度 | -30℃~85℃ |
重量 | 約138g(ケーブル含まず) |
外形寸法 | 約114×88×30.5mm |
防塵・防水規格 | IP40 (プレート装着時) |
車外警報機
防塵・防水規格 | IP54 |
dB LEVEL | 110±3 dB |
重量 | 約190g(ケーブル含まず) |
外形寸法 | 約56(68)×73×74mm |
消費電力
動作状態 | 12V | 24V |
エンジンON | 約20mA | 約10mA |
エンジンOFF後安全モード | 約110mA | 約60mA |
安全モード解除 | 約20mA | 約10mA |
非常モード(黄色の非常スイッチ) | 約800mA | 約600mA |
非常モード解除 | 約20mA | 約10mA |
注意事項
- 当装置はエンジンをONにすると必ず音声ガイダンスが流れます。音による通知が行われない場合、当装置は故障しています。
- 当装置の温度耐性の下限値は「-30℃」となっており、下限値よりも低温の環境下では使用できません。
- 本製品は車内置き去りを完全に防止するものではなく、確認を習慣化させる装置となります。
万一、車内置き去りが発生した場合でも、責任は一切負いかねますので、予めご了承ください。
役割と機能の限界
当装置を導入するだけでは、置き去りを確実に防止できるわけではなく、ヒューマンエラーによる置き去りを防止する上での補助的な役割を果たすシステムであり、送迎用バスの運行のためのマニュアルの運用など、ソフト面での対策と組み合わせた上で効力を発揮します。
取扱説明書
取付や保証に関することを含め、販売店、取付業者、職員様、関係者様向けの書類を下記よりダウンロード頂けます。
※導入される際は「知らなかった。」では済まないとの事。必ずご確認下さい。
▶車内確認用後方ブザーシステムの概要.pdf
▶お取り扱いの注意書.pdf
▶取扱説明書 (製品保証書).pdf
▶製品カタログ.pdf
担当職員さん、保育士さんの手間や面倒を引き受けます。